助産師国家試験に合格しました。春から助産師として働くのが楽しみです。でも、漠然とした不安もあって…期待と不安が入り混じった複雑な感じです。
国家試験合格おめでとうございます♡今は、入職前の不安と期待が入り混じった複雑な心境なんだね。私は、2021年度教育委員として新人教育に関わってきたんだけど、1年間を通して、新人さんが乗り越えたい3つ時期があることを学んだの。この3つの時期の乗り越え方について解説するので、入職前の漠然とした不安が少しでも和らいだら嬉しいな。
この記事は、こんな方におススメ!!
- 入職前に漠然とした不安がある方
- 新人さんが陥りやすい不安を知り、先回りで対処したい方
入職初期のリアリティショック(5~6月頃)
職場に馴染めるか不安です
コロナの影響で実習が学内に変更となり、実際に病院で実習した経験が少ないです。病院見学会も中止になったので…病棟の雰囲気を知らずに入職します。職場に馴染めるか不安です。
私は、病院での実習経験や病院見学にも参加したけど、入職前に職場に馴染前るか不安だったのを覚えています。そう考えると、2022年度入職の新人さんの不安な気持ちは計り知れないです。
この『職場に馴染めるか不安』という気持ち、私も経験しました。これは、助産師に関わらず『新社会人』や『転職する方』なら多くの方が抱く不安だと思います。この不安を消すことは無理だと思いますが…和らげるための考え方や行動のヒントを提案したいと思います。
まず、考え方の大前提として
ということ!だから、同じような思いの仲間がいるはず。
行動のヒントとして
同じ立場の入職した同期なら、見ている景色が同じで共感してもらいやすい。違う景色だけど同じ立場の新人助産師(助産師学校の友人など)だと意見交換とか職場の同期に言えないような愚痴とか言いやすいなど、
話せる相手や属性の違う仲間がいると強みになると思います!!
私は院外のThird Placeとして助産師のオンラインコミュニティに所属しています♡参加費は無料でいろいろな先輩や病院以外で活躍している助産師さんと交流できる場所になっています!!
本当は、入職前にどんな職場か雰囲気が知りたいな…
入職前から職場の雰囲気や職場風土を生で感じるのは難しいと思いますが…就活時に病院見学会やインターンシップに実際に参加するのがおススメです!!
就活についてもっと知りたい方はこの記事がおススメ!
私の勤める病院は人材教育に力を入れているので、心理的安全を保つ関わりをするという職場風土が育まれています。
教育に携わるプリセプターさんや教育委員さんは、新人さんが学んできた環境や社会的背景を理解して、職場適応できるように勉強会や研修に参加して新人さんを迎える準備をしています。
温かく新人さんをお迎えしたいと思っています!
理想と現実のギャップ(患者さんに思うように関われない)
もっと患者さんとゆっくり関わりたいのに、業務に追われて時間がありません。
もっと、ゆっくり患者さんと関わりたいと思いますよね。
1人1人としっかり関わることは大切ですね。でも、時間も労力も限られているのも事実です。
時間をたくさんかけることだけが患者さんに必要なことではありません。
これは経験を積んでも、看護者の永遠の課題ですね。
理想と現実のギャップ(やりたい業務ができない)
分娩介助ができると思っていたけど、今は婦人科の術後、他科の担当をしています。自分が思っていた仕事をさせてもらっていません。
早く分娩介助をやりたい気持ちがあるんですね。やりたい分野や好きな分野があるのは、素晴らしことだと思います。そして、やりたいことが出来ないもどかしさは辛いですよね…
だけど、婦人科の術後患者さんの看護ができるとは助産師としてのスキルアップにつながると思います。
だから、焦らなくても今の看護を学んでから分娩介助をやるのでは遅くないかな?
このお悩みの場合、いつ自分が分娩介助ができるようになるか不安、助産学校の友人が分娩介助を始めていて、自分だけ遅れを取っているようで不安という2つの不安から、このお悩みが生じていると思います。
半年後、1年後からと具体的な見通しがあれば、それまでは看護力を磨こう!!と前向きに取り組めるかもしれません。
それでも、今の環境で『やりたいことができない』・『見通しも立たずモチベーションが続かない』なら転職を検討するのも1つの選択肢だと思います。
忙しそうで、先輩に話しかけていいか迷います
みんな忙しそうにしているな…今話しかけてもいいかな…
忙しそうにしていると声かけづらいですよね…そんな雰囲気を出してしまっていたらごめんなさい。
こんな忙しい現場だけど、一緒に働くことができて嬉しく思っています。
新人さんは、組織に新しい風を送ってくれるので、組織の成長に必要不可欠な存在です。
個人的には、どんどん話しかけてほしいです♡
『社会人基礎力』とは…職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力と定義される概念・能力である
経済産業省
近年、看護の世界でも社会人基礎力が注目されています。
社会人基礎力については、こちらの記事に詳しく書いているので、参考にしてみてください。
独り立ち(7~8月頃)
勉強したい内容が多すぎて追いつきません
もっと勉強しないといけないと分かっているけど、帰ったら疲れてしまって…まとまって勉強する時間をとれません。
まずは1日頑張った自分を褒めてあげよう。
勤務後1~2時間のまとまった時間をとるのは、難しいと思うので…帰って寝るまでに15分や30分だけ振り返る時間を持ってみるのはできそう?最初は5分でもいいので…タイマーを使って、この時間だけ集中するという時間を作ろう。そして、勉強内容の優先順位を考えよう!
同期より遅れている気がする
私、他の同期より遅れているのでしょうか…同期はいつも時間内に終わるのに、私は記録で残業していることが多い気がします。
もっと成長したいと思っているから、今真剣に悩んでいるんだね。私も新人時代、同期と比較して、落ち込んだことがあるよ。でも、視点を変えて、3か月前の自分と比較してみたらどうかな?
出来るようになったこと、上手にできるようになったことはないかな?
新人さんはそれぞれのペースで入職時より、たくさん成長していますよ!!
同期が時間内に終わっているのはどうしてだろう?時間内に終わるように工夫していることがあるかもしれないから、同期に聞いてみたら新しい発見や成長のヒントがあるかも♡
1人で悩まず、あなたの助産師としての成長を支えたいと思っている人が同期以外にもたくさんいることを思い出して!!
相談相手がいない時は、TwitterのDMでもいつでも相談してね!!
医療事故やインシデントを起こさないか心配
いつか重大なインシデント起こさないか心配です。
入職当初は慎重に1つ1つ確認し、実施していたと思います。でも、業務が慣れてくると、確認を怠ってしまうことがあります。業務に慣れてきた時期こそ、気が緩みやすいので注意しましょう。
忙しい時こそ、インシデントが起きやすいです。
インシデントレポートは他人事と思わず、自分ならどうしたか、その方法は安全か、対策としかどんな方法が示されているかまで、患者さんの安全を守るため、あなた自身を守るためにも読んでくださいね。
インシデントレポートは再発予防を目的としたツールです。
あなたを責めるために、書いてもらう反省文ではありません。
優先順位がつけられない
この前、オペ出しとナースコールが重なって。ナースコール対応していたら、オペ出しに遅れて、手術室に迷惑をかけてしまいました。先輩からも優先順位を考えるように注意されました。
多重課題に直面したんですね。まずは、緊急度と重要度を軸に優先順位を考えてみよう。両方とも緊急で重要という場合もあるので、応援を呼ぶことやリーダーに業務を調整をお願いしましょう。
あとは、決まった時間に行う検査や処置、投薬、オペ出しの前に、時間が重なりそうだけど、時間を変更しても患者さんや医療チームに影響がないことはないか考えてみましょう。
後輩の影を感じ始めたら(年末~3月頃)
専門的な知識・技術が不足している
処置チェックリストを確認したら、未経験の項目がたくさんありました。このまま2年目になっても大丈夫かな…
未経験の項目に気づき、チッェクリストの到達度から現状分析ができているね。少しでも未経験項目が経験できたらいいね。
例えば、業務分担表のところに、私の未経験の項目は○○ですとメモを貼ってみたらどうかな?
リーダーさんに未経験の処置について知ってもらえると、業務分担の時に未経験項目を経験できる機会を作ってくれるかも。
あとは、周囲で珍しい経験をしたスタッフに、その処置の様子を聞いてみたり、教えてもらう姿勢が2年目以降も必要な学びの姿勢だと思うから大切にしましょう。
先輩になるなんて信じられない
まだまだ未熟なのに、先輩になるのが不安です。
入職して先輩になるという経験は、はじめての経験なので不安だよね。私も教育委員を初めて任されて不安だったよ。自分にできるかなって…でも、分からないことは調べたり、聞いたり、教えてもらっていいんだよ。
2年目になるから、先輩に聞いてはいけないということはないし、教えてくれないということはないから安心してね。
後輩になる1年目さんに教える機会が今後増えると、教えることを通して自分もたくさん学べます。
まとめ
昨年の1年間、教育委員を通して知った新人助産師さんのお悩みをまとめました。
私も8年前になりますが、同じような不安や悩みがありました。
この記事を読むことによって、お悩みや不安が少しでも解消したら、嬉しいです♡
一緒に助産師として頑張っていきましょう♡
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