
自己学習におススメの書籍を教えてください。



新人さんにおススメしたい書籍を厳選して5つご紹介します。実際に購入し読んだからこそ分かるおススメのポイントもお伝えしたいと思います。
専門書籍は高いし、助産領域は広いので興味はあるけど…何を選べばいいんだろう~
そんなお悩みを後輩からよく聞きます。
勉強方法も参考書も個人の好みがあるので、以下の3点を選定基準にし新人助産師さんにおススメの書籍を選定してみました。
・領域を体系的に網羅している
・視覚的に分かりやすい
・実践的ですぐ使える
あくまで1つの意見として参考にしていただけたら嬉しいです☆
『助産技術』はこの1冊
まずは『助産技術』に関するおススメの書籍はこちら↓
分娩入院~分娩期・分娩直後~産褥期・新生児までと時期別に産科必須手技が網羅的に解説されています。
写真の解説が豊富で分かりやすい点、『先輩助産師直伝のコツ』というワンポイントアドバイスが勉強になります!!
病院によっては『助産技術チェックリスト』や『手順書・マニュアル』が用意されていますが、写真やイラストでここまで解説されていないのが現状です。
また『ナーシングスキル』など看護技術を動画視聴できるコンテンツを導入している病院もありますが、助産師が習得するべき技術の内容は網羅されておらずコンテンツの量も内容も、ともに不十分と感じています。



だから『助産技術』が網羅的に学べる書籍が1冊あると安心なんだね!!
『胎児心拍モニタリング』はこの1冊
『胎児心拍モニタリング』に関するおススメの書籍はこちら↓



助産技術の中で『胎児心拍モニタリング』は手順<判読・評価が重要です。
胎児心拍モニタリングの判読・評価が基礎から学べるこの1冊をまずはおススメします!
この本のおススメポイントは、波形から予測される胎児生理学も解説されているところ!!
また演習問題をダウンロードできる点、『産科医療補償制度・再発防止に関する報告書』の胎児心拍モニタリングの波形の解説からの学びがある点もおススメポイントです。



現場で実際の胎児心拍モニタリングを評価・判読していくことでこの能力は向上していきます!ですが、入門書としてあると安心できますね。
他にも、『胎児心拍モニタリング』に関する書籍はありますが…気軽に勉強したいな~という方には、ぺリネイタルケアがおススメ!!



雑誌の方が少し安いし、書籍購入のハードルが下がる!
そして、基礎固めができた方は必見☆



演習問題で実力UPが無料でできる方法を特別にお伝えしますね!
判読能力UPさせたい後輩には必ずおススメしています!無料なのがgood!
さらにさらに…アドバンス助産師を目指す方は、申請要件で『分娩期の胎児心拍数陣痛図』の研修受講は必須項目です。
『保健指導』はこの1冊
外来、病棟に関わらず妊産婦~褥婦さんに質問されることが多い助産師。この質問に何て答えていいか分からなくて、よく先輩に質問したものです。先輩に質問することも大切ですが、自己学習で学ぶことも大切です。
この本は、1つの質問に対して『OK回答』と『NG回答』が比較でき、回答のポイントが分かりやすいのが魅力的です。またオールカラーでエビデンスベースの解説、最新トピックスまで盛り込まれています。最新の2020年の『産婦人科ガイドライン』に基づいて監修もされており、知識のアップデートもできます。



B6サイズの『新生児のお悩み解決』ミニブックが付録についていて、現場ですぐに活用できるのが嬉しいポイント!!



実はもう1冊おススメしたい本が…
この書籍は外来の保健指導室に置いてあり、内容の充実に惚れ込んで高価ですが奮発して買いました。
B5判サイズで厚さ約3㎝、重さ1456gとなかなかの重量感ですが…これ1冊で、不妊~妊娠・分娩、新生児~乳児までと幅広く網羅されている。
それでいて、1つ1つの質問に対して『Key words』、『回答のポイント』、『解説』、『実際の回答モデル』まで実践的でありながら、文献ベースのエビデンスが保証された知識を獲得できる点が大きな魅力。



高いだけの価値はあるってことですね!
『ガイドライン』はこの1冊
『産婦人科診療ガイドライン』にふれましたが、助産にまつわるガイドラインはたくさんあります。
・産婦人科診療ガイドライン 2020
・エビデンスに基づく助産ガイドライン-妊娠期・分娩期・産褥期 2020
・助産業務ガイドライン 2019
・妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル
・乳腺炎ケアガイドライン 2020
他にも『助産師による思春期の健康教育』・『助産師のための産後ケアガイド』・『助産師が行う災害時支援マニュアル』と多岐にわたります。



『産婦人科診療ガイドライン』でWEB検索すると無料で閲覧できました!!



見直したい時は検索ですぐに確認できるのがいいですね!



でも『ガイドライン』や『マニュアル』は他にもたくさんあるから、全部勉強するのは大変だな~



だからこの書籍がおススメ!!
昨年度、アドバンス助産師を申請した後輩が認証試験の勉強のために活用していたのですが…
テーマごとにドリル形式の問題集→解説と構成されているので、この書籍は学んだことをアウトプットしやすいのが魅力ポイントの1つです。この1冊をやりきると網羅的に知識がついて自信につながります。
『妊娠高血圧症候群の診療指針 2015 および新定義・分類:運用上のポイント』、『妊婦の糖代謝異常 診療・管理マニュアル』、『産科医療補償制度 再発防止に関する報告書』、『産科危機的出血への対応指針 2017』も基に出題されています。
ガイドラインやマニュアルの要点が解説されているので、複数冊広げなくても1冊で完結するのがおススメポイントの1つです。



『産婦人科診療ガイドライン』って3年ごとに見直しされているのですよね。



改定のポイントや要点を効率よく勉強するには、これがおススメ!
ぺリネイタルケアでは、改定のタイミングで特集を組んでくれています。改定ポイントをその分野の専門家が解説されているので、改定に至った経緯や要点がコンパクトにまとめられているので、私は毎回購入しています。
『助産ケア』はこの1冊



さまざまな助産ケアの要点がまとまっている書籍はありますか?



助産学生の時から使用しているおススメの書籍があるよ!



カラーで見やすいですね。妊娠期~産褥・新生児までケアの要点が分かりやすい!



あとは…自分の知識を確認し、学習不十分なところを見つけるのにおススメの1冊がこちら!
興味のある所から、自分のペースで要点だけ勉強するのにおススメなのがこの1冊です。1つ注意点としてお伝えするならば…
2014年と少し古いので知識のアップデートというより、不足知識のチェックリストとしての活用がいいと思います。
最後に
とにかく助産の領域は幅広いのでおススメの1冊と限定するのが難しいです。



5選というタイトルなのに…紹介した書籍は10冊でした(笑)
今後『母乳育児』・『周産期メンタルヘルス』・『周産期の検査(超音波検査を含む)』などそれぞれの領域のとっておきの1冊…いや2~3冊?を紹介したいと思っているので、興味のある方はまたこのブログに遊びにきてください。
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