
助産師専門雑誌はどれがおすすめですか?



私は、「ぺリネイタルケア」と「助産雑誌」を定期購読していました。他にも助産師専門雑誌をいくつか実際に購入し、それぞれどんな特徴があるのかまとめてみました。
この記事は、以下のお悩みのある方におススメです!
・雑誌から学びたいけど、どの雑誌を購入すればいいか迷っている方
・国家試験が終わり、入職までに準備したい方
助産師専門雑誌4誌読み比べ 各雑誌の特徴



まずが4誌の比較一覧表をご覧ください。
ぺリネイタルケア | 助産雑誌 | 助産師 | 臨床助産師 | |
---|---|---|---|---|
出版社 | メディカ出版 | 医学書院 | 日本助産師会出版 | 日総研 |
価格 | 税込み1980円/冊 | 税込み1980円/冊 ※電子版・個人 税込み11022円/年間 | 税込み1980円/冊 | 税込み2885円/冊 (17310円/6冊) ※初年度のみ入会金3000円が追加で必要 |
定期購読 | 〇 | 〇 | × | 〇 ※年間購読のみ |
刊行頻度 | 月刊 | 隔月刊 | 季刊 | 隔月刊 |
サイズ | B5判サイズ | B5判サイズ | A4判サイズ | A4判サイズ |
おススメ度 | ☆☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆ |



助産雑誌ってこんなにあるんですね…それぞれの特徴をもっと詳しく教えてください!!
ぺリネイタルケア 《メディカ出版》
【特徴】
毎月1日に発刊。39年の歴史ある雑誌です。助産師なら誰もが知っているといっても過言ではありません。写真やイラストなど視覚的情報が多い特徴があります。特集記事では、生理学の解説から実践的な手技やケア、具体的な事例紹介まで1冊で学びたい内容が網羅できます。この2点から、新人助産師さんにおすすめの1冊といえます。



個人的には特集≦連載企画が面白いと感じています。入職当時、めぐみ助産院の岩田塔子さんの書かれた『伸びろ会陰!減らせ裂傷!妊婦と歩む安産への道』という連載企画が楽しみで「ぺリネイタルケア」が毎月購入するのが楽しみでした。



読者モニターの経験もあり「ぺリネイタルケア」には、長年お世話になっています。
【購入方法】
- メディカ出版のwebサイトから年間購読・単号のいずれかを選択して購入
- 大型書店で購入
- Amazonや楽天などのECサイトから購入



最近特集されなくなったのですが…バックナンバーの2013年4月号・5月号、2014年の4月号・5月号、2015年の4月号・5月号、2017年4月号の特集は、新人助産師さん向けの内容でした。
過去の特集ですが、メルカリなどフリマサイトで安価で手に入れることができる点や時代を超えても普遍的な内容である点から、入職前に何から勉強しようか迷っている方はおススメです!


助産雑誌 《医学書院》
【特徴】
こちらも助産師の雑誌といえばという存在感。「ぺリネイタルケア」と比較すると、視覚情報は少なく、文字量が多い。その分、読み応えがあるのが特徴です。新人助産師さん≦中堅助産師さん以上にファンが多い気がします。電子版が購入でき、契約期間中はバックナンバー読み放題なのが、最大のポイントです。2022年から毎月→隔月刊に変更になったのが、少し寂しいです…



学生さん・卒後1年未満の方は、7920円で年間読み放題です!!
【購入方法】
- メディカ出版のwebサイトから年間購読・単号のいずれかを選択して購入
- 大型書店で購入
- Amazonや楽天などのECサイトから購入



今も定期購読しています。オンラインで見れるので、ベットで寝転びながら・電車の中でも読める手軽さもおすすめのポイントです!
助産師 《日本助産師会出版》
【特徴】
日本助産会の機関誌。季刊で年4回(2月・5月・8月・11月)の発行。全国の助産師の活動が分かる内容で、助産院や地域の活動に興味がある方にはおすすめだと思います。
【購入方法】
- 日本助産師会出版のwebサイトから購入(日本助産師会の非会員でも購入可)
- 大型書店で注文



日本助産師会出版からは、『助産業務ガイドライン』、『乳腺炎ケアガイドライン』、『災害時支援マニュアル』など助産ケアの根拠となる書籍が多数出版されているので、併せてチェックしたいですね!
臨床助産師 《日総研》
【特徴】
隔月刊誌で、会員制の定期購読雑誌です。写真や図表、イラストが多く、特集も多岐にわたる。広く学びたい、知っている知識も学び直したいという方におすすめです。コロナなど最新のトピックスがタイムリーに特集されている印象があります。臨床の助産師が執筆している記事が多いからからか、リアルの現場の声に共感できる。定期購読している先輩から、よく借りて読んでいました。



年間購読のみで、初年度のみ入会金3000円が追加で必要なのが特徴なんですね。
【購入方法】
- 臨床助産ケアのwebサイトから年間購読の申し込みが必要
- メルカリなどのフリマサイトから



出版元の日総研さんは、オンラインセミナーが種類豊富で魅力的!
番外編 休刊中の雑誌とDr向けの雑誌も紹介
BIRTH(ぺリネイタルナーシング) 《医学出版》 ※休刊中
2013年9月から休刊中という幻の助産師専門雑誌です(笑)
この記事のリサーチ中に、この雑誌の存在を知りました。
試しにバックナンバーをメルカリで購入したので、後日情報を追記します。
周産期医学 《東京医学社》 ※Dr向け
Dr向けの雑誌は、疾患や治療など最新の情報が分かります。特集テーマは助産師も知っておきたい内容なので、興味のある特集の時は、定期購読しているDrに借りて読んでいます。



周産期医学の増刊号の『周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル』は、臨床の場面で患者さんからよく質問される内容が、回答ポイントから実際の回答モデルまで丁寧に解説されています。3㎝ほどのかなり分厚い書籍で、お値段約1万円と簡単に買えるものではありませんが、かなり良書なので、一度手に取ってみてください。
臨床婦人科産科 《医学書院》 ※Dr向け
最後に
興味のある雑誌はありましたか?助産師専門雑誌が以外にたくさんあることに驚かれたかもしれません。知りたいことや学びたいことのテーマで複数の雑誌を読み比べてもいいかもしれませんね。お気に入りの雑誌が見つかるかもしれません。
新人助産師さんは、入職してから覚えることもいっぱいで、新しく学ぶことばかりです。新人時代は、帰宅後すぐに疲れて寝てしまうこともありました。
大切なのは、心身健康に助産師として働くことだと思うので、始めから頑張り過ぎる必要はありません。入職してからは、その日1日の振り返りから始めましょう!余裕が出てきたタイミングや助産師として成長したいな~というタイミングで、幅広い助産ケアや周産期のトピックスが学べる雑誌を活用してみてください。
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