10月8日(土)19:30~ぺリプリスペース♪

【産婦人科に興味がある方必見】母性実習ではイメージしにくい産婦人科の看護の内容紹介します!

看護学生

将来、産婦人科で働きたいな…お産に携わるには、助産師の資格が必要ですか?

キャリー

分娩介助は助産師の資格が必要です。ですが、看護師資格があれば、産婦人科で働けますよ。

母性看護実習では、産褥の患者さんを受け持つことが多いと思いますが…あれは産婦人科の看護の一部分です。今日は、母性看護実習ではイメージしにくい、産婦人科がどんな病棟・外来なのか、そこで働く助産師や看護師がどんな働きをしているか紹介しますね。

この記事はこんな方におススメです!

  • 母性実習を控えている看護学生さん
  • 産婦人科に興味がある方
  • これから産婦人科病棟や外来で働く方
  • 助産師を目指している方
目次

産婦人科ってどんなところ?

産婦人科といえば…『コウノドリ』を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?

『コウノドリ』は、2015年・2017年にTBSで放送された産婦人科を舞台にした医療ドラマです。原作漫画もそうですが、周産期の出産前後にまつわる出来事や人々の心情が丁寧に描かれ、産婦人科を志望する医師や看護師、助産師にはぜひ読んでほしい&見てほしい作品です。ちなみに、この記事を書いている私は、この作品の舞台と同じ地域周産期センターで働く助産師です。小松さん(吉田羊さん)のような仕事をしています。

キャリー

2022年4月28日『新型コロナウイルス編』の連載が開始しました。

産婦人科の対象患者さんを簡単にいうと…

産科:妊娠、出産、産後の女性をサポート
婦人科:産科以外の女性疾患の方をサポート

いずれも対象は女性。思春期~老年期まで幅広い対象です!

産科についてー外来での仕事内容と看護のポイント

産科外来では、主に妊婦健診を行っています。

医師の診察介助

妊婦健診では、母体と胎児の健康状態を確認しています。

妊娠週数によって、実施される検査が違うので注意が必要です。

事前に行う検査を確認し、物品を準備しましょう。また、内診台に座ってもらう前に、臀部にしいている汚染防止の処置用防水シーツが汚れていないか確認しましょう。エコーで使用するゼリーは腹部が冷えないように保温しておきましょう。

患者さんが内診台にあがる際は、声掛けや懸け物(防水シーツやタオル)に配慮しましょう。

実際に内診台で診察されると理解できると思いますが…内診台の体勢は、開脚位になり女性のデリケートなゾーンをオープンにします。また、処置で腰から下のお洋服が汚れないように、腰のお洋服を頭側に入れ込むようにしましょう。

診察が始まると、下半身に力が入りやすいので、口呼吸を促して、出来るだけ力を抜くように声掛けをしましょう。

キャリー

患者さんの羞恥心・不安・緊張の軽減に配慮した関わりを意識しているよ。

看護学生

内診台にあがる患者さんの気持ちを想像することが大切なんですね。

患者さんの羞恥心・不安・緊張の軽減、保温に配慮する

保健指導

初診時は、妊婦さんの生活状況、メンタルや社会背景など気になる点はないか面談を行います。

若年妊娠や特定妊婦の方など、妊娠中から介入が必要な人は社会福祉の専門家MSW(医療ソーシャルワーカー)さんと連携し、サポートしていきます。


妊娠後期には、妊婦さんが分娩準備が出来ているかを確認したり、バースプランの聞き取りを行います。また、体重コントロールが難しい妊婦さんには、個別で保健指導を行うこともあります。

近年の傾向として、ネットやSNSから情報にすぐにアクセスできる手軽さがあります。

しかし、その反面、情報が多様化し、過多になっているため、情報迷子の妊産婦さんが多いのが現状です。

1対1で初めましての状況で保健指導行うことが多いため、保健指導者には高いコミュニケーション能力が必要とされます。

圧迫感がないように座る位置工夫や事務的にならないような問いかけ力が必要だと思います。

こちらが、知りたい内容を尋問みたいに網羅的に機械的に聞くのは止めましょう。

キャリー

妊産婦さんの想いを聞きながら、必要な情報を添えるイメージです。保健指導で指導指導しないのがポイントだと思っています。

  • 妊娠、分娩をゴールにしない!その後の育児にまで焦点をあてる
  • 多職種と連携して、身体的・社会的・精神的なハイリスク妊婦さんに関わる
  • セルフケア能力が高まる支援を行う
  • 患者さんが実践可能な保健指導を行う
  • ネットやSNSで情報が溢れている。専門職として、個別性を心がけ指導を行う

産科についてー病棟での仕事内容と看護のポイント

産科病棟での仕事は大きく3つに分かれます。

  • 切迫早産や妊娠高血圧症候群などの妊娠に異常のある妊婦さんの看護
  • お産全般のケア
  • 産後のママと赤ちゃんのケア

切迫早産や妊娠高血圧症候群などの妊娠に異常のある妊婦さんの看護

「妊娠中に異常があり入院管理が必要な妊婦さん」や「妊娠前から基礎疾患がありハイリスク妊娠の方」の看護を行います。妊娠している女性の健康管理はもちろんですが、胎児の健康状態も観察が必要です。

主に、胎児心拍モニタリングで胎児状態を確認します。簡易的であれば、胎児超音波ドップラーで心拍を聴取します。

看護内容は、薬剤管理はもちろん、安静度に合わせた保清の介助など日常生活援助も行います。

キャリー

成人病棟の中では、比較的ADLが高いのが特徴です。

しかし、妊娠22~24週くらいの超早産域にいる切迫早産の患者さんの中には、尿道カテーテルを留置し、床上安静で1日1日赤ちゃんをお腹の中で育てようとしている妊婦さんもいます。

入院が長期にわたることもあり、メンタルケアも必要な場面が多々あります。

産科病棟で入院している妊婦さんの主な疾患をまとめると…

  • 妊娠悪阻(エメシス)
  • 切迫流産
  • 異所性妊娠
  • 絨毛膜下血腫(SCH)
  • 妊娠高血圧症候群(HDP)
  • 前置胎盤
  • 多胎妊娠
  • 胎児発育不全(FGR)
  • 切迫早産(TPL)
  • 妊娠糖尿病(GDM)

お産全般のケア

分娩もさまざな分娩があります。

経腟分娩や帝王切開、最近は無痛分娩も増えています。


経腟分娩では、陣痛を乗り越えられるようサポートします。分娩進行をアセスメントし、分娩経過が正常に進んでいるか判断が必要です。少しでも異常があれば、医師と協同し、安全にお産ができるようサポートします。陣痛促進剤や吸引分娩になることもあります。

帝王切開では、術前術後の看護を行います。

キャリー

術後管理で特徴的なのは、子宮収縮の観察+出血管理です。


また、助産師は帝王切開にも立ち合います。生まれた赤ちゃんを術野から預かり、胎外環境に適応できているか観察が必要です。新生児蘇生(NCPR)が必要な場合は小児科の医師に応援を呼びます。

無痛分娩では、麻酔管理が必要です。硬膜外麻酔の影響で分娩の進行に変化があります。

痛みの緩和、硬膜外麻酔の安全確認、分娩進行をサポートするというケアを同時に行える能力が必要となります。

キャリー

いろいろなお産があるので、大変なこともありますが…『赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会える』って最高の職場だと思いませんか?

産後のママと赤ちゃんのケア

産後のママは、お産を乗り越えた後も赤ちゃんのお世話が待っていてとてもハードです。

陣痛に昼も夜もないように、赤ちゃんのお世話も昼も夜もありません。

身体の回復が順調か観察し、育児が習得できるよう支援します。

具体的には、授乳の介助や沐浴の見守り指導です。また、産後はホルモンの影響で涙もろくなりやすく、メンタルのケアも必要です。

キャリー

母性看護実習のメインが『褥婦さんの受け持ち』だと思います。褥婦さんが、どんな妊娠経過を辿り、どんな分娩で今に至るのか…退院後の育児は?と産褥期を点ではなく、点と点のつながりで考えると母性看護は面白いと思います。

師長

母性看護実習は特殊領域なので、男性看護学生さんにとっては実習機会の制限があったり、苦手意識が強いと思います。それに…気まずさもありますよね。臨床では、そんな男子看護学生さんが少しでも関われるように、新生児の看護やパパバースプランを見てもらったり、父性を育む関わりが出来るように努力しています。

その他

産科病棟は『おめでとうが言える唯一の現場』とよく表現されることがあります。

ですが、悲しいお産もあるのが、現実です。

流産・死産された方のグリーフケアを行うこともあります。生と死のはざ間で、『いのち』について考えさせられます。

新人助産師

はじめて死産を経験した時は、患者さんにかける言葉も見つからなかったよ…胎児心拍のない子宮収縮だけの波形はとても切なかった。

師長

辛い体験だったね…みんなでグリーフケアについて考えるいい機会だね。

婦人科について

婦人科では妊娠以外のすべて女性疾患が対象です。

月経異常や性感染症、更年期障害と対象の年齢が幅広いのも特徴です。

悪性腫瘍の患者さん、手術で入院している患者さん、不妊治療の患者さんや中絶手術の方まで、同じ女性を対象にしていても患者背景は全く異なるのも特徴です。

師長

特に大部屋の場合は、その方と同室の方の入院適応理由や背景に留意して、ベットコントールを考えています。

混合病棟が増えています

近年、少子化の影響もあり、産科単科で運営されている病棟は少ないです。私の病院では月に100件の分娩がありますが、混合病棟化が進み他科(消化器内科、糖尿病内科、眼科)の患者さんの受け入れる機会が増えているのも事実です。

師長

診療科の垣根を越えて、看護の力を磨いていきたいですね。

新人助産師

他科の看護は難しいです。

キャリー

合併妊娠やハイリスク妊娠が増えているので、他科の看護ができるのは助産師にとっての強みになるから、一緒に看護力を磨いていこう!!

最後に

キャリー

私の視点からみた産婦人科がどんな病棟・外来なのか、そこで働く助産師や看護師の働きについて紹介しました。

少しでも産婦人科の看護に興味を持っていただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

地域周産期センターで働くアドバンス助産師です。今春、助産師9年目になりました。コロナ渦で、オンラインという形で助産実習に関わりました。実習が満足にできない環境で、努力されている助産学生さん、新人助産師さんの役に立ちたいという思いで、このブログを立ち上げました。8年間助産師をしてきた私のマインド、考え、情報を発信していきます。

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